2020/12/26 17:34
こんにちは。
青のプロ、青屋店主です。
青屋という青いものだけを取り扱っている
青好きの 青好きによる 青好きのための店
というコンセプトのネットショップを経営しております。
インスタとショップのURLを載せておくの、
もし青がお好きであれば覗いてみてください。
https://www.instagram.com/bluerium_/?igshid=vzvyzg4cl0qj 青屋インスタURL
https://blueriumaoya.thebase.in/ 青屋URL
”青””芸術家”この二つのワードから連想する人はいますか?
実はこの青色という色、何人かの画家にとっては、
たくさんある色のうちの一つ、ではなく、特別な意味合いを持っています。
フェルメールやピカソなど、様々な画家が青い絵を描いてきました。
しかし青といえばこの画家、
Yves Klein(イヴ・クライン)
を紹介したいと思います。
前述したフェルメールやピカソに比べると、
イヴクラインの知名度はだいぶ低いかもしれません。
しかし、この人はすんごいんです。
青に魅入られた画家、
まさに青狂いといっても過言ではないでしょう。
青屋という店を運営している私自身もなかなか青が好きな自負はあります。
しかし、このイヴクライン、比になりません。
イヴクラインの青狂いエピソード
その1
青が好きな画家ではなく、
青しか使わなかった画家
しかも、いろいろな青ではなく一色の青だけ。
???
となったそこのあなた。
正解です。
そうです。
意味が分かりません。
一色だけでは絵が描けません。
柄や模様といっても筆の跡と、キャンパスの色くらいしか表現方法がありません。
しかもこのイヴクライン、そんな柄も描きません。
直球も直球、ド直球
彼の主作品は青一色です。
一応青の前の作品なども見ると、他の色の作品なども少しはあったみたいですが、
青に憑りつかれてからは本当に青一色に塗った作品ばかりです。
しかしその表現方法は様々で、その青を白いキャンパスの上に塗ることもあれば、
人の体に塗り、魚拓ならぬ、人拓をとったり
彫刻を青に染め上げたり
他にも青色の風船を大量に飛ばしたり、
青色の展覧会を行い、来客者全員に青いお酒をふるまったり、
本当に様々な方法でこの青色を表現していました。
イヴクラインの青狂いエピソード
その2
青が好きすぎて、
International Klein Blue(IKB、インターナショナルクラインブルー)
という自分の青色を作ってしまった。
そうきたか、という感じですよね。
そうなんです。
先ほどまで青一色のみを使った作品について説明していましたが、なんという青色なのか、については言及しておりませんでした。
このイヴクライン、青が好きすぎるあまり、
自分の本当に好きな青色を追い求めて自分の名前を入れた新しい青色を作ってしまいました。
”黄金よりも高貴な青”
インターナショナルクラインブルー
似たような色の青ですと、
サファイアブルーやウルトラマリンなどがあります。
昔から根っからの青色大好きな私ではありますが、
実はこのTHE”青”といった色はそこまで好きではなかったんです。
絵の具の初期セットに必ず入っている青という色、
そういったTHE青色、よりも
少し緑がかった青色、
藍色、
紺色、
ティファニーブルー、
そういった青色を好んでいました。
そんな私がTHE青色の魅力に気が付いたきっかけが、
このIKBという色、イヴクラインの作品でした。
青色のグラデーションやツートーンなど様々な青が入り混じったものを好んでいた私にとって、
イヴクラインの作品は衝撃的でした。
こんなにきれいな青色があるのか、と。
青一色でこんなにもきれいなものがあるのか、と。
イヴクライン曰く、
”青”は宇宙の神秘的なエネルギーに通じる、最も非物質的で抽象的な色である、
そうです。
おそらくイヴクラインが言いたいことの数パーセントも理解はできていないですが、
なんとなくの雰囲気は伝わってくる気がします。
他にもイヴクラインの作品について書いていきたいですが、
すごく長編の読み物になってしまいそうなので、今回はこの辺にしておきます。
もし少しでも興味を持った方がいましたら、ぜひ色々調べてみてください。
本当に美しい青色の作品ばかりです。
このIKBを使用した商品なども青屋で販売していきたいとは思っているのですが、
現在日本では販売しているところが無いようで、
(もし売っているところを知っている方いましたら、教えてほしいです。。。)
いつかIKBの顔料を入手しましたら、なにか作ってみたいと思います。
好評でしたら青の芸術家②も書いていきます。
今回のイヴクラインについてもですが、あくまで私はにわか程度の知識しかございません。
もし誤った情報がございましたら、申し訳ありません。
このブログを通じて興味を持つ入口にでもなれれば幸いだなと思っております。
次はフェルメールについて書いてみようかな。
青屋店主